CC2015からはCC2014まで使っていたAdobe Extension ManagerによるインストールがDeprecatedになり、直接的なzxp形式の拡張のインストールが出来なくなってる。
For CC 2015 and later, you can no longer install Add-ons directly using Extension Manager. Users must install through the CC Desktop App.
Product Migration to Adobe Add-ons
IMPORTANT: Extension Manager Deprecated Extension Manager is obsolete in CC 2015. CC 2015 users MUST NOT use Extension Manager CC to install Add-ons.
Troubleshooting guide for Adobe Add-ons
なので、現在CC2015の公式な拡張機能のインストール方法としては、Creative Cloud Desktopアプリケーションをインストールしてファイル同期をONにして、 Adobe Add-ons からインストールすることが推奨されている。
インストール出来ない
結論から言えば、自分の環境ではAdd-onsからはどうしても拡張がインストールできず、以下のどれかの方法でインストールすることになった。
- 公式が配布している ExMan を使う
- ExManのラッパーである ZXPInstaller を使う
- zipで提供されている拡張なら、マニュアルインストール出来る
以下、経緯とそれぞれの詳細について書いていく
Add-onsからインストール出来ない
自分の環境だとどうしても拡張機能のインストールが出来なかった。まずは公式のトラブルシューティングを一通り見てみるが問題ない。
Troubleshooting guide for Adobe Add-ons
フォーラムを見てみるとExtention Manager CCを削除して拡張をインストールしなおせばリフレッシュされて直るというレスがあったので試す。
lease uninstall Extension Manager, then reboot and uninstall or install any Adobe application (via the Creative Cloud Desktop application) - this will trigger a refresh of the list of installed applications. You can then reboot and retry an add-on installation via My Add-ons.
Add-ons don't sync | Adobe Community
ExtentionManagerCCを削除して、さらに全部のAdobeアプリを削除して(あとで気づいたがそこまでしろとは書いてなかった)、Macをリブート。Add-onsを再インストールして、Adobeアプリを再インストール、念のためAdd-onsをもう一度再インストールしてPhotoshopCC2015を開いてみたけど無理だった。
アプリ全削除までしたのに…。辛い。
ExMan Command Line Tool
公式が、問題があってAdobe Add-onsから拡張をインストール出来ないユーザー向けに ExMan というコマンドラインツールを提供している。Add-onsからはzxp形式でもダウンロードすることができるので、それを落としてきてExManから使うという想定になっている。
上記リンクにはインストール方法の詳細も書いてあり、おそらくそれにしたがってやれば上手くインストール出来ると思う。(下記理由により直接使うのは試してはいない)
しかし、自分の場合は拡張機能を作る側でもあり、ExManをインストールして自分で入れてくれとはユーザーに勧めにくい。ので、別の方法を探した。
サードパーティーのインストーラー
探してみるとExManのラッパーアプリが見つかった。
ZXPInstallerの方もオープンソースになっており、見るとElectronでGUI部分を作り内部的にはExManを使っているのがわかる。
これらを使えば、例えばGumloadなどで拡張機能を配布して、ZXPInstallerでインストールしてもらう、などということが可能になる。
ZXPInstallerを試したところ、無事にインストールできた。(UberManagerは未確認)
マニュアルインストール
実は、拡張機能は指定のディレクトリにソースを置くだけでインストール可能になっている。もしすでにインストールした拡張機能があれば、
- CCの場合:
/Library/Application\ Support/Adobe/CEPServiceManager4/extensions/
- CC2014・2015の場合:
/Library/Application\ Support/Adobe/CEP/extensions/
を見てみると、拡張機能があるのがわかる。
なので、 GuideGuide や、 Ink などの様に、zipでも提供されている拡張機能は、上記のディレクトリ以下に置いてアプリを再起動するだけでインストールすることが出来る。(過去にインストールした拡張機能なども、移せばそのまま動かせたり、いじれば自己責任で動かせたりする)
ちなみにこの方法で動かすことの出来る拡張はSigningされたものだけであり、自分で作った拡張はこの方法だけでは動かせない。詳しくは「 CEP 6 HTML Extension Cookbook for CC 2015 」を参照。
まとめ
普通にCC2015でzxp形式の拡張を使いたい場合、ZXPInstallerを使うのが一番手軽でいいと思う。Adobe Add-onsには痛い目を見させられたので、少なくともあと1年間は使わないなと思う。